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少しばかりの野性をpt.4

すっかり年もあけました。今年もよろしくです。

お正月は毎年のことながら駅伝をみていた。
ことしもNくんの走らない駅伝。
そして、わたしの走り始めは1月4日。
はっきりいってほぼ1年ぶり(笑)に2時間走、
久しぶりに新青梅街道を西東京市までの往復20km。
一応2月に玉砕覚悟の青梅マラソン30kmが控えているからね汗。

走っているとき、
私の場合はとりとめもなく雑念が浮かんでくる。
あちこちと飛躍する夢を見ている感覚にかなり近い。
無の境地に至ろうとする瞑想とは逆だけど、
ただその雑念を走り去る景色とともに流れるままにまかせていると、
走り終えたときに心身ともclearになっていることを実感する。
この感覚に何度救われたかわからないし、
この感覚を得るために、
わたしは今年も走るのだろうと改めて思う。

てことで、年初にあたり座右の一冊、
BRUTUS 99年6/1号の 村上春樹インタヴュー
「僕の今の文体は走ることによって出来たと思う」より以下のコメントを。

  なにしろこれだけ情報過多の時代になってしまって、
  僕らはあまりの量の情報に押し流されて、何かを判断しようとしても、
  にっちもさっちもいかなくなっている部分があるよね。
  価値基準が多すぎて、何が正しくて何が間違っているか、
  簡単には見定められない。だから星占いみたいな、すぱっと
  他人任せにできるものが流行るんだ。ということはつまり
  自分の本能というか、言い換えるなら、身から出た自然の倫理性
  みたいなのがないと、やっていけない時代がやってくるんじゃないか、
  と思う。知的な野性の復権といってもいいかもしれない。
  大事なのは体が語りかける言葉に、知性がどれだけ偏りなく
  耳を澄ませることができるかということだよね。

前にも書いたけど、走っていることで得られる
身体感覚、季節感覚、そういったものが、現代生活のぬくぬくとした
環境の中で鈍感になっている自分の野性、自然の一部であるという
感覚、を少し呼びさましてくれるように感じる。
それがきっとclearになる、ということなのかな。

きっとタフになるであろう2007年という一年も
タフに走り抜けられますよう、
今年も走ります、まあマイペースでね。
まずは青梅、今日も一応15km走って1ヶ月前の悪あがきだけど。
明日からはまた学校が始まり、
華道の稽古もいよいよスタートです♪

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